京都アニメーションの放火事件で犠牲になった大村勇貴さん(当時23)=静岡県菊川市出身=が大学時代、同県松崎町をテーマに製作した絵本が、同町立図書館に残されている。事件から半年、町を愛した大村さんをしのぶ人たちに大切に読み継がれている。
大村さんは、常葉大学造形学部(静岡市)在籍時の2016年~17年、地域交流事業の一環として同町を訪れ、絵本の製作に励んだ。同町教育委員会の深沢準弥さん(52)は、当時、大村さんら学生を連れて、町内の名所を案内した。
「優しくておとなしい子。人の後ろで静かに話を聞いていた」。深沢さんは、そんな大村さんの絵本を見て驚いた。「洞察力や絵のうまさ、物語、学生の中では1人だけ飛び抜けていた」
大村さんの絵本の主人公は幼い…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル